幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



そ、そんなこと言われても…!
それだったら着替え終わった後にしてくれないかな!?



「ぅ…い、いま着替えてるから、あと少しだけまって」


首をくるっと後ろに向けて、榛名くんにお願いと訴えてみた。


だけど、榛名くんは聞いてくれるわけもなく。



「……じゃあ、手伝ってあげる」



耳元でフッと笑いながら、そんな声が聞こえてきたと思えば、榛名くんの指が、まだ外れていないブラウスのボタンに手をかけてきた。


後ろからだっていうのに、器用にひとつひとつボタンを外していく。


「や、やだっ……やめて、榛名くん…!」


恥ずかしくなって、抵抗しようと動けば


「……動くと変なところ触るかもよ?」

「っ!」


またしても耳元でイジワルそうにささやかれて、言葉通り榛名くんの少し冷たい手が、直接肌に触れた。


「ひゃっ……」


「……あー、かーわい」


楽しむような声が聞こえてきて、声を抑えるように口元を手で覆った。

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