幼なじみの榛名くんは甘えたがり。



今日の榛名くんは、いつにも増してもっとイジワルだ。


ここまできてしまったら、どうするのがいいのか、もうわからなくなってきてしまった。


ただ、恥ずかしいって感情でいっぱいで、
ドキドキして、身体全身が熱くなっていく。



「ねー、ひな見せて」

「っ、い…や……。むりっ……」


拒むわたしを無理やり自分のほうに向かそうとしてきて、身体がくるっと榛名くんのほうに向いてしまった。


とっさに、身体を隠すために、
榛名くんにギュッと抱きついてしまった。



「み、見ないで……っ」



顔は火照って、瞳にはなぜか少しだけ涙がたまっていて、

そのまま顔を上げて、榛名くんを見つめると、無言で唇を塞がれた。



「その顔ほんと反則……止まんない」


「んぅ……っ」


甘くて、深くて、どんどんおかしくなっていきそう。

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