幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
離れたくないよ榛名くん。



榛名くんと付き合い始めてもうすぐ3ヶ月が過ぎようとしていた。


何事も起こることなく、平和に時間は過ぎていたんだけれども……。


「はぁ……」

「なによー、ため息ついちゃって」


今はお昼休みで、杏奈とお昼を食べている。

ちなみに、今ため息をついたのはわたしだ。



「さては、榛名くんのことか〜?」

「うーん……」


「なーに、なんか嫌なことでもあった?」

「何もないけど……」


「けど?」

「もうすぐ同居が終わっちゃうって考えると、すごくさびしくて……」



季節はもう10月の下旬に入っていた。


榛名くんと一緒にいれる期間がもうすぐ終わってしまうさびしさのせいで、ため息が出てしまった。



もうすでに榛名くんは荷物をある程度まとめていて、10月ラストの日がちょうど休みなので、その日に出ていくことが決まっている。

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