幼なじみの榛名くんは甘えたがり。
「じゃあ、今から一緒にお風呂入ろーか?」
たぶん、からかってこんなことを言ってきているだけだと思う。
わたしが恥ずかしいから絶対に嫌だって言うと思ってるから。
だけど、今日は自然と嫌だと言う言葉が出てこなくて。
「……うん、一緒に入る」
自分でもとんでもないことを言ってるってわかっているけど、自然と出てきてしまった。
榛名くんもまさか、わたしがオーケーをするなんて思ってもいなかったみたいで。
「……は?」
かなり戸惑った声が聞こえた。
「榛名くんと離れたくないもん……」
「……いや、そこは拒否んないといけないとこなんだけど」
「榛名くんから言ってきたことだもん…」
榛名くんは、今のわたしの扱いにかなり困っているみたい。
「なんで今日に限ってそんな従順なわけ?」
「わかんない…」