限りない愛~甘い彼に心揺れて~
「真帆が話したいことがあるというから、家の方がゆっくり話せると思ったんだけど、どこかレストランを予約した方がよかったかな? 今からでも間に合うかな……」
「えっ? ううん。レストランじゃなくていいです。副社長の家がいいです!」
副社長の気遣いに焦って、つい声を張り上げてしまった。副社長はそんな私をクスクス笑い、優しく頭を撫でる。
なんとなく子供扱いされている感じがして、口を尖らせて、軽く睨む。
「運転に集中しないと危ないよ」
「もちろん、分かっているよ。でも、真帆がかわいいから」
さらりと出てきた言葉に私の顔は赤くなり、恥ずかしさに顔を窓へと背けた。イチョウ並木道を通っていて、歩道は黄色のじゅうたんのようになっていた。今日の風でほとんどの葉が落ちてしまったようだ。
晩秋というか初冬ともいえる季節になり、クリスマスデコレーションが街を華やかに彩っている。
「そうか、もうすぐクリスマス……」
「ん? まさかまだサンタクロースがプレゼントを持ってくるとか言わないよね?」
「さすがにそんなことは言わないです。ただ今年も家族で過ごすのかなとちょっと思って」
「えっ? ううん。レストランじゃなくていいです。副社長の家がいいです!」
副社長の気遣いに焦って、つい声を張り上げてしまった。副社長はそんな私をクスクス笑い、優しく頭を撫でる。
なんとなく子供扱いされている感じがして、口を尖らせて、軽く睨む。
「運転に集中しないと危ないよ」
「もちろん、分かっているよ。でも、真帆がかわいいから」
さらりと出てきた言葉に私の顔は赤くなり、恥ずかしさに顔を窓へと背けた。イチョウ並木道を通っていて、歩道は黄色のじゅうたんのようになっていた。今日の風でほとんどの葉が落ちてしまったようだ。
晩秋というか初冬ともいえる季節になり、クリスマスデコレーションが街を華やかに彩っている。
「そうか、もうすぐクリスマス……」
「ん? まさかまだサンタクロースがプレゼントを持ってくるとか言わないよね?」
「さすがにそんなことは言わないです。ただ今年も家族で過ごすのかなとちょっと思って」