限りない愛~甘い彼に心揺れて~
どこまで報告出来るかは分からないが、とりあえず約束する。

自分のことを話すよりもめぐみのことを聞きたい。めぐみには三年交際している恋人がいる。去年は彼が九州に異動になったから、有休利用でクリスマスは彼の元へと行っていた。


「めぐみは今年も彼のとこに行くの? 有休申請した?」

「ううん。今年は彼が早々と横浜のホテルを予約しているのよ。珍しく行動しているからビックリなんだけどね」

「彼、頑張ってるね。それって、もしかして、もしかしたらなんじゃない?」

「やっぱり真帆も思う? 期待しちゃいけないと思いながらも期待しちゃうんだよね」


クリスマスに早くからホテルを取って、準備するのにはそれなりの意味が含まれていると思う。特にめぐみたちは交際三年というほどよい期間を迎えているから、そろそろプロポーズされてもいい頃。


「遠くにいると寂しいよね?」

「そうなんだよね。すぐ会える距離じゃないのは辛くて」

「もし結婚したら、会社辞めるの?」

「うん。結婚したらあっちに行くことになると思う。彼がまた異動でこっちに戻ってくるならいいけど、その可能性は低いかな」
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