限りない愛~甘い彼に心揺れて~
努力して相応しくなれるものではないだろうけど、彼を好きだという気持ちは誰にも負けない。どんな要求にも応えるつもりでいたが、さっきの会長の言葉は胸に突き刺さった。
豊川さんの話に会長は時間を確認する。会長だけでなくここにいる全員が各々腕時計やサイドテーブルにある置時計を見た。
三時まであと20分だった。
会長は仕方ないなと腰をあげて、豊川さんと出ていく。
会長から解放された部長と課長はホッとひと息ついてから、私を見る。
「なぜいきなり宮坂さんのことを聞いたのだろう? 宮坂さん、副社長となにかあった?」
「え、あの……特には……」
「あ、部長。私たちも三時から営業部と打ち合わせですよ」
課長の言葉で部長はスケジュールを思い出し、二人はバタバタと出ていく。私は誰もいなくなったソファーに座り、頭を抱えた。
会長、怖かった。
豊川さんが来てくれて助かった。
会長と豊川さんが出ていく時、会長が副社長の在社を訊ねる声が聞こえた。副社長は急用が入って、一時間前に出掛けたらしい。
大ちゃんがいるはずだと思ったが、いなかったのか……。豊川さんが現れた理由が分かったが、気分は全然晴れない。
前途多難かも。
豊川さんの話に会長は時間を確認する。会長だけでなくここにいる全員が各々腕時計やサイドテーブルにある置時計を見た。
三時まであと20分だった。
会長は仕方ないなと腰をあげて、豊川さんと出ていく。
会長から解放された部長と課長はホッとひと息ついてから、私を見る。
「なぜいきなり宮坂さんのことを聞いたのだろう? 宮坂さん、副社長となにかあった?」
「え、あの……特には……」
「あ、部長。私たちも三時から営業部と打ち合わせですよ」
課長の言葉で部長はスケジュールを思い出し、二人はバタバタと出ていく。私は誰もいなくなったソファーに座り、頭を抱えた。
会長、怖かった。
豊川さんが来てくれて助かった。
会長と豊川さんが出ていく時、会長が副社長の在社を訊ねる声が聞こえた。副社長は急用が入って、一時間前に出掛けたらしい。
大ちゃんがいるはずだと思ったが、いなかったのか……。豊川さんが現れた理由が分かったが、気分は全然晴れない。
前途多難かも。