限りない愛~甘い彼に心揺れて~
だけど、隣に住んでいた大ちゃんだと知って、驚きよりも安堵した。


「そうだよ、真帆にワクワクして、ドキドキしていた」


知らなかった甘い胸の内を告げられて、嬉しいけど恥ずかしくもなり、私は頬を赤くした。さっきまで落ち込んでいたから、彼によって一喜一憂させられるのがなんだか悔しくもなるけれど。


「そういうかわいい表情に俺の心は揺さぶられるんだけど」


大ちゃんはフッと笑って、コーヒーを口に運ぶ。私は照れるように笑う大ちゃんに心を揺さぶられた。


「だけど、大ちゃん。会長はユリナさんと結婚するのが最良と思っているよね? 私、嫌われているみたいだし……」

「真帆だからと嫌っているのではないよ。ユリナさんを気に入っているから。他はみんな嫌いなんだよ。でも、絶対説得させる。なにを言われようと、俺の心は変わらない。俺が結婚したいのは真帆だけで、絶対に実現させる」

「大ちゃん……」

「何度も同じことを言っちゃうけど、信じて。もうそんなに時間はかからないはずだから、真帆が不安にならないように絶対するから」
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