限りない愛~甘い彼に心揺れて~
無限の幸福
今年一番の冷え込みになるという昨日の天気予報通りの寒い朝、ベッドから必死にリモコンを取ろうと腕を伸ばした。
あと少し……というところで、リモコンの隣に置いてあったスマホが震える。
「えっ? 電話? わっ、電話だ!……はい!」
『大祐』という表示の下にふたつの丸。慌てたが間違えて『拒否』をタップせず、『応答』をタップできた。
『ごめん、早くから。まだ寝てた?』
「あ、いえ、うん」
『ハハッ、どっちなんだよ?』
「起きてはいたんだけど、ベッドから出れずにいたの」
大ちゃんは私の返事に納得するように頷いて、用件を話す。
朝早くとはいうけれど、8時を過ぎていて、平日なら電車に揺られている時間だ。今日は休日だから、のんびりと寝ていられた。
『急で悪いんだけど、10時半に迎えの車が行くから、それでうちの実家まで来てくれる?』
「えっ? 大ちゃんは?」
『実はもう実家にいるんだ』
昨夜残業していると会長から電話がかかって来たそうだ。先日のこともあり何事かと出たら、明日はイブだから来いと言われたらしい。
イブだからとは?
あと少し……というところで、リモコンの隣に置いてあったスマホが震える。
「えっ? 電話? わっ、電話だ!……はい!」
『大祐』という表示の下にふたつの丸。慌てたが間違えて『拒否』をタップせず、『応答』をタップできた。
『ごめん、早くから。まだ寝てた?』
「あ、いえ、うん」
『ハハッ、どっちなんだよ?』
「起きてはいたんだけど、ベッドから出れずにいたの」
大ちゃんは私の返事に納得するように頷いて、用件を話す。
朝早くとはいうけれど、8時を過ぎていて、平日なら電車に揺られている時間だ。今日は休日だから、のんびりと寝ていられた。
『急で悪いんだけど、10時半に迎えの車が行くから、それでうちの実家まで来てくれる?』
「えっ? 大ちゃんは?」
『実はもう実家にいるんだ』
昨夜残業していると会長から電話がかかって来たそうだ。先日のこともあり何事かと出たら、明日はイブだから来いと言われたらしい。
イブだからとは?