限りない愛~甘い彼に心揺れて~
社長からの優しい言葉と最後の微笑みに救われたような思いがした。真面目に聞こう。
隣のめぐみは小さく両手を合わせて、ごめんのポーズをしていた。
そんなめぐみに苦笑して、首を横に振り、再度社長へと顔を向けるが、その時ふと前方から視線を感じて、ちらりと役員席を見る。
ん?
んん?
なんだろう? と首を傾げる。
弁護士役の俳優に似た男性がこちらを見ていて、目が合う。離れているから、絶対合っていると言い切れないが、彼はこちらに顔を向けていた。
まさか……記念すべき式典で大きな声を出した社員として顔を覚えようとしているのではないだろうか。
不安が募り、血の気が引いていく。
どうしよう。新会社でも頑張ろうと自分なりに意気込んでいるのに、突然クビだと言い渡されたら。
俯いた私はまだ見ているだろうかと、おそるおそる顔をもう一度役員席に向ける。
えっ?
今度はなに?
彼はまだこちらを見ていたけど、先ほどの鋭い視線ではなく、どことなく苦しげというか切なげな表情をしていた。
隣のめぐみは小さく両手を合わせて、ごめんのポーズをしていた。
そんなめぐみに苦笑して、首を横に振り、再度社長へと顔を向けるが、その時ふと前方から視線を感じて、ちらりと役員席を見る。
ん?
んん?
なんだろう? と首を傾げる。
弁護士役の俳優に似た男性がこちらを見ていて、目が合う。離れているから、絶対合っていると言い切れないが、彼はこちらに顔を向けていた。
まさか……記念すべき式典で大きな声を出した社員として顔を覚えようとしているのではないだろうか。
不安が募り、血の気が引いていく。
どうしよう。新会社でも頑張ろうと自分なりに意気込んでいるのに、突然クビだと言い渡されたら。
俯いた私はまだ見ているだろうかと、おそるおそる顔をもう一度役員席に向ける。
えっ?
今度はなに?
彼はまだこちらを見ていたけど、先ほどの鋭い視線ではなく、どことなく苦しげというか切なげな表情をしていた。