限りない愛~甘い彼に心揺れて~
そんな二人が並んで見つめ合う姿は映画やドラマのワンシーンみたいで、言葉を失ってしまうくらいに素敵すぎた。
預かった雑誌をデスクの左端に置いて、まずは副社長のスケジュールを確認する。14時から30分の空き時間があった。ただ届けるだけなら、五分もあればいい。この時間に届けよう。
もし急用で不在だったら、その時はその時だけど……一応アポを取った方がいいのだろうか?
まだこういったルールを把握出来ていないから、畑野さんに確認する。
「この雑誌を届けるのに、連絡を入れておいたほうがいいでしょうか?」
「いや、そこまではしなくてもいいよ。空いている時間があったなら、行ってみて。もし不在なら悪いけど、また空いてそうな時間を見て行ってくれるかな?」
「分かりました」
アポを取った方が無駄がなくてすむと思ったが、リーダーの指示に従うしかない。
他の空いている時間も確認しておこうと再度スケジュールを見ていると「宮坂さん」と、隣のデスクに座るショートカットがよく似合う増井さんに呼ばれる。
「アポ取った方がいいわよ。そんな何度も行っていたら効率が悪いでしょ?」
正直、何度も副社長室に足を運ぶはめになるのではないかと思っていたから、増井さんに同意見を言われてホッとした。
預かった雑誌をデスクの左端に置いて、まずは副社長のスケジュールを確認する。14時から30分の空き時間があった。ただ届けるだけなら、五分もあればいい。この時間に届けよう。
もし急用で不在だったら、その時はその時だけど……一応アポを取った方がいいのだろうか?
まだこういったルールを把握出来ていないから、畑野さんに確認する。
「この雑誌を届けるのに、連絡を入れておいたほうがいいでしょうか?」
「いや、そこまではしなくてもいいよ。空いている時間があったなら、行ってみて。もし不在なら悪いけど、また空いてそうな時間を見て行ってくれるかな?」
「分かりました」
アポを取った方が無駄がなくてすむと思ったが、リーダーの指示に従うしかない。
他の空いている時間も確認しておこうと再度スケジュールを見ていると「宮坂さん」と、隣のデスクに座るショートカットがよく似合う増井さんに呼ばれる。
「アポ取った方がいいわよ。そんな何度も行っていたら効率が悪いでしょ?」
正直、何度も副社長室に足を運ぶはめになるのではないかと思っていたから、増井さんに同意見を言われてホッとした。