限りない愛~甘い彼に心揺れて~
まだ新会社になってから1か月経過していないのに、緒方さんの顔が懐かしく感じるのは先月まで毎日顔を合わせていたからだろう。
緒方さんは以前と同じ総務部に配属されている。配属が決定した時は、羨ましいと思ったものだ。
「そうだ。明日の夜、空いていたら食事でもどう? お互いの近況報告でもしようよ」
「いいですね! 私は大丈夫なので、めぐみの予定を確認して連絡しますね」
「あ、いや。山辺さんは……」
緒方さんはめぐみのことを言いかけたとき、私の背後に目を動かした。
だけど、そこに専務かいたから言葉を続けられなかった。
顔だけを背後に向けると、私と視線が絡んだ副社長は、眉間にシワを寄せて、低い声を出す。
「宮坂さん、遅いよ」
「すみません! 今向かっていたところですが」
「もしかして、俺が引き止めてしまったからかな? すみません、副社長。私のせいです」
「畑野さんに電話したら、もう着いていてもおかしくない時間だと言われた。だから、何かあったのかと……来たけれど……」
緒方さんは以前と同じ総務部に配属されている。配属が決定した時は、羨ましいと思ったものだ。
「そうだ。明日の夜、空いていたら食事でもどう? お互いの近況報告でもしようよ」
「いいですね! 私は大丈夫なので、めぐみの予定を確認して連絡しますね」
「あ、いや。山辺さんは……」
緒方さんはめぐみのことを言いかけたとき、私の背後に目を動かした。
だけど、そこに専務かいたから言葉を続けられなかった。
顔だけを背後に向けると、私と視線が絡んだ副社長は、眉間にシワを寄せて、低い声を出す。
「宮坂さん、遅いよ」
「すみません! 今向かっていたところですが」
「もしかして、俺が引き止めてしまったからかな? すみません、副社長。私のせいです」
「畑野さんに電話したら、もう着いていてもおかしくない時間だと言われた。だから、何かあったのかと……来たけれど……」