限りない愛~甘い彼に心揺れて~
ちゃんと返事をしてくれた緒方さんに安心して、副社長の元に戻る。彼はなぜか腕を組んで仁王立ちしていた。
副社長から漂う不機嫌なオーラに、体がビクッと震えてしまう。もしや、怒っている?
怒られるようなことをした覚えはないが、なにか私の行動が間違っていたのかもしれない。
不安な気持ちを抱えながら副社長の隣に立ち、彼を見上げる。彼も私を見てはいるが、感情が全然読み取れない。
しかし、このあと副社長の表情が変化した。
「行きましょうか? 副社長は、予定がつまっていて忙しいですよね? 時間を無駄にさせてしまって、すみません」
「そんなに何度も謝らなくていいよ。行こう」
強張っていた表情は柔らかく優しい顔になったから安堵するが、ここでまた手を繋ぐのはどういったつもりなのかとまたしても動揺してしまう。
心臓がドキドキする状態で、エレベーターに乗った。副社長室がある最上階へと上がっていく間、考えられることは何もない。
エレベーターのドアが開くと「おおっ!」と驚きの声を出す専務がそこにいた。
気まずいタイミングで遭遇してしまった。だけど、専務は繋がれた私たちの手を見て、嬉しそうに「うんうん」と笑う。
副社長から漂う不機嫌なオーラに、体がビクッと震えてしまう。もしや、怒っている?
怒られるようなことをした覚えはないが、なにか私の行動が間違っていたのかもしれない。
不安な気持ちを抱えながら副社長の隣に立ち、彼を見上げる。彼も私を見てはいるが、感情が全然読み取れない。
しかし、このあと副社長の表情が変化した。
「行きましょうか? 副社長は、予定がつまっていて忙しいですよね? 時間を無駄にさせてしまって、すみません」
「そんなに何度も謝らなくていいよ。行こう」
強張っていた表情は柔らかく優しい顔になったから安堵するが、ここでまた手を繋ぐのはどういったつもりなのかとまたしても動揺してしまう。
心臓がドキドキする状態で、エレベーターに乗った。副社長室がある最上階へと上がっていく間、考えられることは何もない。
エレベーターのドアが開くと「おおっ!」と驚きの声を出す専務がそこにいた。
気まずいタイミングで遭遇してしまった。だけど、専務は繋がれた私たちの手を見て、嬉しそうに「うんうん」と笑う。