限りない愛~甘い彼に心揺れて~
どうして私は噂の二人の間に立っているのだろう……。
ユリナさんの名前を知ってから1週間後、とあるスタジオで春の商品のポスター撮りが行われた。畑野さんから今後のための勉強にもなるから参加するよう言われて、じゃまにならないよう端で見ていた。
そう、私は空気のように目立たず、見ていただけ。それなのに、なぜ?
なぜ副社長は私の手を握っているの?
副社長も来ていたけど、私は挨拶さえもしないでいた。それなのに、今私はユリナさんに睨まれている。
「大祐さん、この人は誰ですか?」
「あ、私は宮坂真帆といいまして、広報部の一員です」
「あなたに聞いていません。名前なんてどうでもいいです。大祐さん、この人とどういう関係なんですか?」
誰だと聞くから名乗ったのに、名前はどうでもいいってひどい……。
きれいな顔立ちの人は、怒ると迫力ある顔立ちになる。萎縮する私を副社長は、握る手に力を加えて自分の方へ引き寄せた。
副社長から伝わる体温に胸を高鳴らせて、見上げると彼はユリナさんを真っ直ぐと見ていた。ユリナさんも彼をしっかりと見ている。
ユリナさんの名前を知ってから1週間後、とあるスタジオで春の商品のポスター撮りが行われた。畑野さんから今後のための勉強にもなるから参加するよう言われて、じゃまにならないよう端で見ていた。
そう、私は空気のように目立たず、見ていただけ。それなのに、なぜ?
なぜ副社長は私の手を握っているの?
副社長も来ていたけど、私は挨拶さえもしないでいた。それなのに、今私はユリナさんに睨まれている。
「大祐さん、この人は誰ですか?」
「あ、私は宮坂真帆といいまして、広報部の一員です」
「あなたに聞いていません。名前なんてどうでもいいです。大祐さん、この人とどういう関係なんですか?」
誰だと聞くから名乗ったのに、名前はどうでもいいってひどい……。
きれいな顔立ちの人は、怒ると迫力ある顔立ちになる。萎縮する私を副社長は、握る手に力を加えて自分の方へ引き寄せた。
副社長から伝わる体温に胸を高鳴らせて、見上げると彼はユリナさんを真っ直ぐと見ていた。ユリナさんも彼をしっかりと見ている。