限りない愛~甘い彼に心揺れて~
「しかし、副社長と宮坂さんがそういう仲だとは驚きました。ユリナさんとお見合いしたというから、それなりに進んでいるのかと思っていましたけどね」
「よく分からない噂が社内で広まっていたようだな」
副社長と畑野さんはカメラマンに言われて、ポーズを決めるユリナさんを見ながら、話をしていた。私はそっと二人から離れて、隅の方に行こうとしたが、副社長に腕を掴まれてしまう。
今は私を気にするよりも、会社の商品を宣伝するユリナさんを見るべきなのではないかと思うんだけど。
「真帆、ここにいて。うろうろすると危ないから」
危ない? 何が?
危ないものなんて何かあっただろうかと辺りを見回す。
その時、畑野さんが噴き出した。
「副社長って、そういう人だったんですね」
「は? そういうって、どういう意味?」
「好きな人には過保護になるんだなと思いまして」
過保護……確かに過保護という言葉が当てはまるような。
熱があるのかと気にしたり、危ないと注意するのは小さい子供に親がする行動と似ている。
「よく分からない噂が社内で広まっていたようだな」
副社長と畑野さんはカメラマンに言われて、ポーズを決めるユリナさんを見ながら、話をしていた。私はそっと二人から離れて、隅の方に行こうとしたが、副社長に腕を掴まれてしまう。
今は私を気にするよりも、会社の商品を宣伝するユリナさんを見るべきなのではないかと思うんだけど。
「真帆、ここにいて。うろうろすると危ないから」
危ない? 何が?
危ないものなんて何かあっただろうかと辺りを見回す。
その時、畑野さんが噴き出した。
「副社長って、そういう人だったんですね」
「は? そういうって、どういう意味?」
「好きな人には過保護になるんだなと思いまして」
過保護……確かに過保護という言葉が当てはまるような。
熱があるのかと気にしたり、危ないと注意するのは小さい子供に親がする行動と似ている。