君と出会えた物語。
楽しいお昼休憩はあっという間に終わり午後の授業がある教室に同じクラスのヒロと達也くん、江美と向かった。
誰かと移動教室に行くのも初めて。
今日は初めてなことがたくさんでなんか今日1日で世界が変わったみたい。
帰ったらずっと心配してくれていたお母様に聞いてもらいたいな。
友達ができたよって。
「嬉しそうな顔してなに考えてんの?」
「え!?どんな顔してた?」
「にやにや〜ってだいぶキモい顔してた。」
笑いながら真似しているヒロ...。
そんな酷い顔してたの?
ショックかも…。
「う、嘘...。そんなにきもかった?」
「嘘!あははっおもしれー。」
「あぁー騙したなぁー!!」
逃げるヒロを追いかけた。
恥ずかしさを隠したくて。
「わっ!...」
下を見てなくて勢いよく倒れる。
やばい…。
けど、痛くなかった。
というか転けてない!?
「あっぶねぇ〜。大丈夫か?」
顔を上げるとすぐ目の前にヒロの整った顔がある。
動いたら唇が触れてしまいそう...そんな距離。
ードキっ
自分でも顔が赤くなるのが分かった。
「あ、ありがとう。」
「おう...。」
さっきまで騒いでいたのに急に気まずい…。
なによりヒロにまだうるさい心臓の音が聞こえてませんように。