君と出会えた物語。



午後の授業はほとんど覚えてない。



ずっとヒロの事ばかり考えていてなんかよく分からない気持ち。



「はぁ…。」



初めは冷たい人なのかな?



なんて思ってたけど、きつく言うのは考えてくれてるって事なんだなって今は思う。



何回も助けてもらったし…。




でも、なんで私なんかにヒロはこんなに良くしてるのかな…



「朱莉どうしたの?さっきからため息ばっかりだよ。悩み事あるなら江美でよければ聞くよ?」



江美の声でハッとして周りを見るといつの間にか終わりのホームルームが終わっていた。



「うーん。悩み事なのかな…なんかもやもやするって感じ、かな?」



江美は不思議そうな顔をした後、ひらめいたようにニッと笑った。



「なんとなく分かった。結海誘ってカフェ行こーよ。」



何が分かったんだろ…



不思議に思ったけど、放課後に友達と遊ぶのとかすごく嬉しくて笑って頷いた。



寄り道するのずっと憧れてた!


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