君と出会えた物語。
第9章*⑅
あんまり寝付けなかった。
江美は私が寝るまでずっと起きててくれた。
そんな江美を起こさないように顔を洗った。
「酷い顔…。」
たくさん泣いたから顔がパンパンに浮腫んでいる。
タオルを温めて顔に乗せる。
ポカポカしてて落ち着く。
「ん…ん〜。…朱莉起きてるの?」
江美が起きたみたい。
「起きてるよ。おはよう!」
タオルを取って頑張って笑顔を作る。
「ふふ。おはよう。すごい顔…。」
優しく微笑んでタオルをもう一枚温めてくれた。
タオルが冷めるまで顔に乗せて寝転がった。
その後は髪もメイクも江美がしてくれて、顔もタオルで温めたから大丈夫そう。