君と出会えた物語。
「ご、ごめん。お手洗い...!」
目を合わすことが出来ないまま逃げた。
さすがにこんな見え透いた嘘バレてるよね。
エントランスのソファに腰をかける。
「はぁ...。」
なんでいつも逃げちゃうんだろ。
逃げるなって教えてくれたのはヒロだったな...。
人は簡単には変われないだ。
「朱莉!!」
ドクンっ
この声はヒロだ。
また逃げる?
このまま逃げ続けるの?
変わりかけてた気持ちなくしたくない。
なにがあっても支えてくれる友達が今の私にいる。
勇気...出してみようかな...。