危険なあなたともう一度…
次の日帰りのホームルームを向かえるといつもは凄く短いのに今日だけはすごく長く感じてしまう。
先生早く終わらせてくれないかな…
今日に限ってなんで長話なんてするのよ
5分後やっと終わって急いでスマホを確認するとメールが3件来ていた。
"いま着いたよ"
"まだ終わってない感じ?"
"羽久安?教室まで行こうか?待ってるよ"
そんなメールが来ていて校門前を見てみるとそこにはギャラリーが出来ていた。
きっとあの中に梓さんがいるんだろうな。
「何あの騒ぎ有名人でもいんのかな?」
「真希ごめんね私行くね!」
「え、羽久安!?」
私は鞄を持ちダッシュで教室を出て門に向かうと想像以上に人だかりが出来てて女子がきゃあきゃあ言っていた。
"あれ桐生梓じゃん"
"やべぇじゃん、また誰か喧嘩売ったのか?"
"やっぱりかっこいいよね"
"あんな人と付き合ってみたいな"
なんて色んな話声が聞こえてきた。
私は人混みを抜けると中心には梓さんが目を閉じて門に寄りかかっていた。
それすらも本当に絵になるほどかっこよくて思わず私も見とれてしまった。
すると梓さんと目が合いハッとする。
梓さんが私に近寄って来ていつものように頭に手を乗せて笑いかけてくれた。
「居るなら声かけろよ」
「ごめんなさい…つい見とれちゃって」
「何それ…可愛すぎ」
「え…あ、いや///」
「近くに車止めてるから行こうか?」
「はい」
すると当たり前のように梓さんは私の手を握り歩き出す。ギャラリーになっていた人達が梓さんが通ると避けて道を開けてくれた。
私はその視線が痛くて俯いて梓さんに連られて歩く。
"あの2人ってどう言う関係なの?"
"付き合ってんのかな?"
"だとしたらやばくない?"
そんな声が聞こえて来て私は咄嗟に梓さんの手を解いてしまい梓さんは目を見開いて私を見つめてきた。
急に振り払われた誰だってビックリするよ。
私も無意識に解いてしまったから気まづくなる。
梓さんの顔が見れなくて俯いていると梓さんが私は引き寄せて抱きしめてくれる。
「あ、梓さん…ここ学校です」
「気にするなよ周りの目なんて」
「っ…」
「君らもさあんまり羽久安をいじめないでね?羽久安に何かしたら…容赦しねぇからな」
「…っ!?」
「ほら、行こう羽久安」
「…はい」
周りの生徒は梓さんの殺気に怯えて青ざめていた。
私は改めて梓さんの手を取り歩き出す。
梓さんもほほ笑み私の手をぎゅっと解けないように握ってくれる。
それすら愛おしくて幸せな気持ちになる。
これからもこうやって梓さんの隣で手を取り合える関係でありたいな…
少し歩くと黒い車があり車に寄りかかる橋爪さんがいて私達に気付くと車のドアを開けてくれて橋爪さんの運転する車を走らせる。
「随分時間かかったな」
「ちょっと忠告してきたからね」
「あんまり目立つなよ、じゃなくてもお前は立ってるだけで目立つんだから」
「気をつけるよ」
「あの…何処に行くんですか?」
「梓言ってないのか?」
「あ…忘れてた」
「たく…お前は」
「羽久安ごめんね?着いたら説明するから」
「あ…はい?」
梓さんと橋爪さんは少し異様な空気を出していてあんまり触れない方がいいと思い。
着くまで黙ってることにした。
しばらく車を走らせると着いた場所は一度だけ来たことのある梓さんの家だった。
相変わらず大きな家だなと関心していると梓さんと橋爪さんが入って行き私も急いで後を追う。
橋爪さんはどこかに行ってしまい私は梓さんの後を追いついて行くとそこは広い茶の間で畳の匂いが鼻につく。
2人で座布団に座る。
梓さんは重苦しい顔をしながら何かを考え事をしていた。梓さんのこの顔を知っている。
何かに怒りを得てる時の表情だ。
すると…襖が開き見ると綺麗な金髪をした梓さんとそっくりな顔をした人が入ってきてさすがにドキッとした。
梓さん以外にもこんなに綺麗な顔をした人が世に居たなんて…
その人は私と梓さんの前にある座布団に座り肘掛けに肘を乗せてどう見ても偉そうな方だ
「君が例の梓の彼女さんかな」
「え…あ…明智羽久安と言います」
「…明智?」
「…はい」
「なるほどね」
まただ…この感じ3回目だ。
梓さんと橋爪さんにも私の名前で何かを感じ取ったように疑問を抱いている。
梓さんは相変わず怖い顔をして目の前の人を睨むように黙り込んでいた。
「梓。君は正気か?」
「…ああ」
「羽久安ちゃん。君は梓の側にいると言うのがどれだけ危険かわかっているのかい?」
「危険…」
「その様子じゃ自分がどんな立場にいるのかわかっていないね」
「それは…」
「単刀直入に言うが…梓と別れた方が君の身の安全だよ」
「…っ…別れる?」
「君もわかっているだろ?桐生組がどれだけ世間で恐れられているのか。」
「はい…」
「梓はその桐生組の強人なんだよ。いつどこで狙われているのかわからないんだ。意味はわかるかい?」
「…っ」
「いつ殺されたっていい立場なんだよ」
「兄上!」
「…兄上?」
「おっと、これは紹介が遅れたね。俺はここの次期組長になる梓の兄の桐生 巴」
「梓さんの…お兄さん?」
「君…何も知らないんだね。梓何故彼女に何も伝えなかったんだ。彼女を危険に晒さない為かね?自分の側に置く時点でそれは厳しいんじゃないのかい?」
「俺は兄上に何を言われても羽久安を手放す気なんてない」
「…なるほど、お前が女に執着するとはね」
「…っ」
「お前のその目は初めて見るよ…そんなに大事な娘のようだね」
先生早く終わらせてくれないかな…
今日に限ってなんで長話なんてするのよ
5分後やっと終わって急いでスマホを確認するとメールが3件来ていた。
"いま着いたよ"
"まだ終わってない感じ?"
"羽久安?教室まで行こうか?待ってるよ"
そんなメールが来ていて校門前を見てみるとそこにはギャラリーが出来ていた。
きっとあの中に梓さんがいるんだろうな。
「何あの騒ぎ有名人でもいんのかな?」
「真希ごめんね私行くね!」
「え、羽久安!?」
私は鞄を持ちダッシュで教室を出て門に向かうと想像以上に人だかりが出来てて女子がきゃあきゃあ言っていた。
"あれ桐生梓じゃん"
"やべぇじゃん、また誰か喧嘩売ったのか?"
"やっぱりかっこいいよね"
"あんな人と付き合ってみたいな"
なんて色んな話声が聞こえてきた。
私は人混みを抜けると中心には梓さんが目を閉じて門に寄りかかっていた。
それすらも本当に絵になるほどかっこよくて思わず私も見とれてしまった。
すると梓さんと目が合いハッとする。
梓さんが私に近寄って来ていつものように頭に手を乗せて笑いかけてくれた。
「居るなら声かけろよ」
「ごめんなさい…つい見とれちゃって」
「何それ…可愛すぎ」
「え…あ、いや///」
「近くに車止めてるから行こうか?」
「はい」
すると当たり前のように梓さんは私の手を握り歩き出す。ギャラリーになっていた人達が梓さんが通ると避けて道を開けてくれた。
私はその視線が痛くて俯いて梓さんに連られて歩く。
"あの2人ってどう言う関係なの?"
"付き合ってんのかな?"
"だとしたらやばくない?"
そんな声が聞こえて来て私は咄嗟に梓さんの手を解いてしまい梓さんは目を見開いて私を見つめてきた。
急に振り払われた誰だってビックリするよ。
私も無意識に解いてしまったから気まづくなる。
梓さんの顔が見れなくて俯いていると梓さんが私は引き寄せて抱きしめてくれる。
「あ、梓さん…ここ学校です」
「気にするなよ周りの目なんて」
「っ…」
「君らもさあんまり羽久安をいじめないでね?羽久安に何かしたら…容赦しねぇからな」
「…っ!?」
「ほら、行こう羽久安」
「…はい」
周りの生徒は梓さんの殺気に怯えて青ざめていた。
私は改めて梓さんの手を取り歩き出す。
梓さんもほほ笑み私の手をぎゅっと解けないように握ってくれる。
それすら愛おしくて幸せな気持ちになる。
これからもこうやって梓さんの隣で手を取り合える関係でありたいな…
少し歩くと黒い車があり車に寄りかかる橋爪さんがいて私達に気付くと車のドアを開けてくれて橋爪さんの運転する車を走らせる。
「随分時間かかったな」
「ちょっと忠告してきたからね」
「あんまり目立つなよ、じゃなくてもお前は立ってるだけで目立つんだから」
「気をつけるよ」
「あの…何処に行くんですか?」
「梓言ってないのか?」
「あ…忘れてた」
「たく…お前は」
「羽久安ごめんね?着いたら説明するから」
「あ…はい?」
梓さんと橋爪さんは少し異様な空気を出していてあんまり触れない方がいいと思い。
着くまで黙ってることにした。
しばらく車を走らせると着いた場所は一度だけ来たことのある梓さんの家だった。
相変わらず大きな家だなと関心していると梓さんと橋爪さんが入って行き私も急いで後を追う。
橋爪さんはどこかに行ってしまい私は梓さんの後を追いついて行くとそこは広い茶の間で畳の匂いが鼻につく。
2人で座布団に座る。
梓さんは重苦しい顔をしながら何かを考え事をしていた。梓さんのこの顔を知っている。
何かに怒りを得てる時の表情だ。
すると…襖が開き見ると綺麗な金髪をした梓さんとそっくりな顔をした人が入ってきてさすがにドキッとした。
梓さん以外にもこんなに綺麗な顔をした人が世に居たなんて…
その人は私と梓さんの前にある座布団に座り肘掛けに肘を乗せてどう見ても偉そうな方だ
「君が例の梓の彼女さんかな」
「え…あ…明智羽久安と言います」
「…明智?」
「…はい」
「なるほどね」
まただ…この感じ3回目だ。
梓さんと橋爪さんにも私の名前で何かを感じ取ったように疑問を抱いている。
梓さんは相変わず怖い顔をして目の前の人を睨むように黙り込んでいた。
「梓。君は正気か?」
「…ああ」
「羽久安ちゃん。君は梓の側にいると言うのがどれだけ危険かわかっているのかい?」
「危険…」
「その様子じゃ自分がどんな立場にいるのかわかっていないね」
「それは…」
「単刀直入に言うが…梓と別れた方が君の身の安全だよ」
「…っ…別れる?」
「君もわかっているだろ?桐生組がどれだけ世間で恐れられているのか。」
「はい…」
「梓はその桐生組の強人なんだよ。いつどこで狙われているのかわからないんだ。意味はわかるかい?」
「…っ」
「いつ殺されたっていい立場なんだよ」
「兄上!」
「…兄上?」
「おっと、これは紹介が遅れたね。俺はここの次期組長になる梓の兄の桐生 巴」
「梓さんの…お兄さん?」
「君…何も知らないんだね。梓何故彼女に何も伝えなかったんだ。彼女を危険に晒さない為かね?自分の側に置く時点でそれは厳しいんじゃないのかい?」
「俺は兄上に何を言われても羽久安を手放す気なんてない」
「…なるほど、お前が女に執着するとはね」
「…っ」
「お前のその目は初めて見るよ…そんなに大事な娘のようだね」