危険なあなたともう一度…
「…っ」
目を覚ますと見慣れない部屋の天井が視界に広がりそれと同時に畳の匂いが鼻に付く。
辺りを見渡すがやっぱり見覚えのない部屋で真希の家でも自分の家でもあるはずがなくゆっくり起き上がり動けずにいると
「目が覚めたのか」
「…!?」
「身体は大丈夫か?」
「…梓さん…どうして」
「ここ俺の家だからな」
見覚えがないのは梓さんの家だったからなのか…それにしてもなんで私梓さんの家で目を覚ましたのだろうか…
立ち上がろうと下半身に力を入れると腰に酷い激痛に襲われて放心状態になる。
痛みがする腰と背中…。腰に手をやり嫌な記憶が頭を過ぎりはじめる。嫌な予感が私の中を恐怖で震え出す。
「…っ…嘘」
「…羽久安」
「いやっ…そ、…んな」
「羽久…!?」
「…触らないで」
「…」
「汚い手で私を触らないでください」
「…羽久安」
どうして…なんで私がこんな目に合わなくちゃいけないの?なんで…嫌だよ。
私の身体は汚れてしまった。
腰の痛みと下半身の違和感がそれを教えてくれていた。
怖い…男の人が怖い。
震える身体を必死に両腕で自分を抱き締める
小さく蹲りただただ震えるしかなかった。
そして…視界がボヤけていく。
「…っう…っ…な、んでっ」
「…」
「わ、たしは…っ」
「羽久安」
「…は、なして」
「嫌だ」
梓さんは震えて泣く私を優しく引き寄せて抱き締める。梓さんは優しく私の頭をなでて泣く私を黙って支えてくれる。
それが凄く心地よくて安心するなんてきっと梓さんだから大丈夫なんだ。
私は震える手を梓さんの胸のYシャツをぎゅっと掴み泣き崩れる。声を出して泣く私を優しくなでてくれる。
「…ごめん」
「ぅっ…う…っぐす…」
「守れなくて…ごめんな」
なんで梓さんが謝るんですか。
梓さんはなにも悪くないのに全てから逃げてしまい梓さんを傷付けて離れたのは私なのにこんなんになっても自業自得なのに…
なんで梓さんも震えているの?
なんでそんなに優しくしてくれるの…。
どれだけ梓さんの胸で泣いていただろうか梓さんねYシャツはくしゃくしゃになってしまっていた。
「落ち着いたか?」
「…ごめんなさい」
「気にするな」
「私…帰ります」
「ちょっと待っててな」
「え…はい」
そう言うと梓さんは部屋から出ていきしばらくするとスーツをきっちり着たメガネのお兄さんが居た。
私を見て眉間に皺を寄せてから優しく微笑みかけてくれて私に近寄りしゃがみこむ。
「…君を襲った男の名前はわかるかな?」
「っ…、」
「あ、ごめん聞き方が悪かったな」
「…っいえ」
「名前言える?」
「…林」
「どこの奴かわかる?」
「…同じ学校の…2年生」
「ありがとう」
「良く言ったな羽久安いい子だ」
「…梓さん…」
「大丈夫だ。安心しろ」
梓さんは私の頭を優しくなでて微笑みかけてくれて私は少しホッとする。
何度この笑顔を見たいと願っただろうか。
今こうして側で梓さんの声が聞けて笑顔が見れる喜びで私も少し笑を浮かべる。
「なんか…少しわかるは」
「え…」
「いや、なんでもないよ」
「あ、はい」
「俺の名前は橋爪 泰賀(はしづめ たいが)」
「…明智羽久安です」
「…明智?」
ん?この感じ梓さんに名乗った時と同じ反応だけど明智の名前に何か問題があるのかな?
「梓…おまえ」
「ああ…わかってるから言うな」
「何かあるんですか?」
「何もないよ…帰ろうか」
「…はい」
私は立ち上がり梓さんと橋爪さんについて部屋を出て橋爪さんが運転する車で家まで送ってもらう。
家につき車から降りると梓さんも続いて降りて私の茶色い髪に長くて綺麗な指を絡める。
その仕草さえもドキッとしてしまう
「…許せないか?」
「…っ」
「お前が許せないと望むならば俺がなんとかしてやる」
「…なんとか?」
「羽久安の意見を聞きたい」
「…私は…絶対許さない…凄く怖かった」
「そうか」
「絶対、絶対に…っ」
「羽久安…周りを巻き込んでもか?」
「…え?」
「直接被害はないが…少し騒ぎになるがそれでも羽久安は林と言う男を許さないか?」
「…何があっても…私の傷は治らない…」
「わかった」
梓さんは一体何を企んでるのだろうか今の私にはわからないけれども何があってもあの林くんだけは絶対に許せない…
私の汚れは一生取れないのだから。
そんなあいつが平然と生きようなんて絶対に許せないんだ…。
「今日はゆっくり休みな」
「ありがとう梓さん…」
「おやすみ羽久安」
「おやすみなさい」
私は梓さんから離れて家に入る。
家の前から車が走り去る音が聞こえてさっきまでの梓さんが側に居た安心感が消えてまた不安定になる。
本当はずっと一緒に居て欲しかったけどそんなわがまま言える訳がない。
それに梓さんだって色んな女の人達と…
考えるだけで恐怖で身体が震えてしまう。これからまた女の人に会うのかな?
私にはあんなに優しくして思わせな態度ばかり取って必要なくなりなったらあっさりと冷たくなるに決まってる。
ちゃんと離れたはずなのに…こんな形でまた梓さんに助けられてまた梓さんの優しさに甘えて泣き崩れてしまって…
一体私と梓さんってなんなのだろう。
考えて悩んで思っても思っても梓さんは変わらず私に優しく触れて来て優しく微笑みかけてくれて…胸が張り裂けそうだ。
好きで好きで…認めてしまった本当の気持ちを梓さんは知らなくて心の中で会いたいと叫んだって梓さんには届かなくて…
きっとこの先も私達の本当の気持ちは届かないのかもしれない…。
目を覚ますと見慣れない部屋の天井が視界に広がりそれと同時に畳の匂いが鼻に付く。
辺りを見渡すがやっぱり見覚えのない部屋で真希の家でも自分の家でもあるはずがなくゆっくり起き上がり動けずにいると
「目が覚めたのか」
「…!?」
「身体は大丈夫か?」
「…梓さん…どうして」
「ここ俺の家だからな」
見覚えがないのは梓さんの家だったからなのか…それにしてもなんで私梓さんの家で目を覚ましたのだろうか…
立ち上がろうと下半身に力を入れると腰に酷い激痛に襲われて放心状態になる。
痛みがする腰と背中…。腰に手をやり嫌な記憶が頭を過ぎりはじめる。嫌な予感が私の中を恐怖で震え出す。
「…っ…嘘」
「…羽久安」
「いやっ…そ、…んな」
「羽久…!?」
「…触らないで」
「…」
「汚い手で私を触らないでください」
「…羽久安」
どうして…なんで私がこんな目に合わなくちゃいけないの?なんで…嫌だよ。
私の身体は汚れてしまった。
腰の痛みと下半身の違和感がそれを教えてくれていた。
怖い…男の人が怖い。
震える身体を必死に両腕で自分を抱き締める
小さく蹲りただただ震えるしかなかった。
そして…視界がボヤけていく。
「…っう…っ…な、んでっ」
「…」
「わ、たしは…っ」
「羽久安」
「…は、なして」
「嫌だ」
梓さんは震えて泣く私を優しく引き寄せて抱き締める。梓さんは優しく私の頭をなでて泣く私を黙って支えてくれる。
それが凄く心地よくて安心するなんてきっと梓さんだから大丈夫なんだ。
私は震える手を梓さんの胸のYシャツをぎゅっと掴み泣き崩れる。声を出して泣く私を優しくなでてくれる。
「…ごめん」
「ぅっ…う…っぐす…」
「守れなくて…ごめんな」
なんで梓さんが謝るんですか。
梓さんはなにも悪くないのに全てから逃げてしまい梓さんを傷付けて離れたのは私なのにこんなんになっても自業自得なのに…
なんで梓さんも震えているの?
なんでそんなに優しくしてくれるの…。
どれだけ梓さんの胸で泣いていただろうか梓さんねYシャツはくしゃくしゃになってしまっていた。
「落ち着いたか?」
「…ごめんなさい」
「気にするな」
「私…帰ります」
「ちょっと待っててな」
「え…はい」
そう言うと梓さんは部屋から出ていきしばらくするとスーツをきっちり着たメガネのお兄さんが居た。
私を見て眉間に皺を寄せてから優しく微笑みかけてくれて私に近寄りしゃがみこむ。
「…君を襲った男の名前はわかるかな?」
「っ…、」
「あ、ごめん聞き方が悪かったな」
「…っいえ」
「名前言える?」
「…林」
「どこの奴かわかる?」
「…同じ学校の…2年生」
「ありがとう」
「良く言ったな羽久安いい子だ」
「…梓さん…」
「大丈夫だ。安心しろ」
梓さんは私の頭を優しくなでて微笑みかけてくれて私は少しホッとする。
何度この笑顔を見たいと願っただろうか。
今こうして側で梓さんの声が聞けて笑顔が見れる喜びで私も少し笑を浮かべる。
「なんか…少しわかるは」
「え…」
「いや、なんでもないよ」
「あ、はい」
「俺の名前は橋爪 泰賀(はしづめ たいが)」
「…明智羽久安です」
「…明智?」
ん?この感じ梓さんに名乗った時と同じ反応だけど明智の名前に何か問題があるのかな?
「梓…おまえ」
「ああ…わかってるから言うな」
「何かあるんですか?」
「何もないよ…帰ろうか」
「…はい」
私は立ち上がり梓さんと橋爪さんについて部屋を出て橋爪さんが運転する車で家まで送ってもらう。
家につき車から降りると梓さんも続いて降りて私の茶色い髪に長くて綺麗な指を絡める。
その仕草さえもドキッとしてしまう
「…許せないか?」
「…っ」
「お前が許せないと望むならば俺がなんとかしてやる」
「…なんとか?」
「羽久安の意見を聞きたい」
「…私は…絶対許さない…凄く怖かった」
「そうか」
「絶対、絶対に…っ」
「羽久安…周りを巻き込んでもか?」
「…え?」
「直接被害はないが…少し騒ぎになるがそれでも羽久安は林と言う男を許さないか?」
「…何があっても…私の傷は治らない…」
「わかった」
梓さんは一体何を企んでるのだろうか今の私にはわからないけれども何があってもあの林くんだけは絶対に許せない…
私の汚れは一生取れないのだから。
そんなあいつが平然と生きようなんて絶対に許せないんだ…。
「今日はゆっくり休みな」
「ありがとう梓さん…」
「おやすみ羽久安」
「おやすみなさい」
私は梓さんから離れて家に入る。
家の前から車が走り去る音が聞こえてさっきまでの梓さんが側に居た安心感が消えてまた不安定になる。
本当はずっと一緒に居て欲しかったけどそんなわがまま言える訳がない。
それに梓さんだって色んな女の人達と…
考えるだけで恐怖で身体が震えてしまう。これからまた女の人に会うのかな?
私にはあんなに優しくして思わせな態度ばかり取って必要なくなりなったらあっさりと冷たくなるに決まってる。
ちゃんと離れたはずなのに…こんな形でまた梓さんに助けられてまた梓さんの優しさに甘えて泣き崩れてしまって…
一体私と梓さんってなんなのだろう。
考えて悩んで思っても思っても梓さんは変わらず私に優しく触れて来て優しく微笑みかけてくれて…胸が張り裂けそうだ。
好きで好きで…認めてしまった本当の気持ちを梓さんは知らなくて心の中で会いたいと叫んだって梓さんには届かなくて…
きっとこの先も私達の本当の気持ちは届かないのかもしれない…。