【短編ホ】遊びましょ?

銀杏の木がそれはそれは鮮やかな黄色に色づいている。


踏まれて潰れた銀杏の実をケンケンパで避けて通った。



「大きな栗の木の下で、あなたと、」


少女は口ずさむリズムに合わせて軽快に跳び跳ねる。




「あれ、ランドセル、どこにやったっけ……」



今朝降っていた雨でできた水溜まりの前で、彼女はピタリと立ち止まった。

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