L*O*V*E
思いっきり身構えた私だけど…




「前回の内容は覚えてる?」




ん?





「とりあえず一周走ってみようか。」




あれ?





「慣れてきたら、右折の練習を始めよう。」





あれれれ??




この前のSっ気は一体どこに…?





助手席の先生は、前回の教習と何ら変わらず、爽やかだった。




先生に言われるがまま教習場内を一周し、車を停めた。





「どう?この前の感覚は少し思い出せたかな?」




「あの…」





停車したにもかかわらず、相変わらずハンドルを握りしめたまま、私は言った。


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