L*O*V*E

「あれ、もう来てたんだ。」




「あ、はい!!今日もよろしくお願いしますっ!!」




そう勢いよく返事したら、佐山さんは驚いた顔をした。





「…佐山さん?」




「え?あ、ごめんごめん。真夕ちゃん気合入ってんねー!だけど、まだ俺は“佐山さん”なの?」




「へっ!?あ、いや…その…」




そんなアタフタする私に、桜さんがにこっと微笑む。




「涼でも涼くんでも、何でもいいのよ。名字で呼ばれるの、あまり好きじゃないんだって。」




あ、そういうことだったんだ。





「じゃあ…涼くん…」




「はい、なんでしょう?」




ずきゅーん!!




何、このカッコ良さと可愛さを兼ね備えた生き物は!!





「じゃ、そろそろ働きますかね。」




「そうね。真夕ちゃん、わからないことあったら、何でも聞いてね。」





優しい2人の先輩。





良かった…私、頑張れそう!



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