L*O*V*E
バイトが終わって着替えていた時のこと。




「ねー、佐山さんまた大学で告られてるの見たんだけど!」



「へー、今週3人目?」



「違う違う、4人目!!」




この人も同じ大学の人か。




ってか、やっぱモテるんだな…涼くん。




聞き耳を立てながら着替える私。





すると、その中の一人がこう切り出した。




「てか佐山さん、そんな毎日のように告られて、何て言って断ってるの?」




「えっとね…確か『俺、彼女がいるんだ。その子以上には思えないから…ごめんね』って。」




「彼女いる人は、普通に彼女いるからって断るよね、そりゃ。」





……ズキン。




そっか。




そりゃそうだよね。




あんなカッコ良くて素敵な人だもん。




彼女いて、当然だよね…。





その後も何やら話していたけれど、私はあまりのショックに聞き耳を立てることすら、忘れていた。



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