L*O*V*E
「え?そんなの奪っちゃえばいーじゃん。」
恒例になった、私の恋バナタイム。
今日はどんよりした空気にさせちゃうかな…なんて思ったけれど、心配無用だったみたい。
…じゃなくて。
「そ、そんなこと出来ないよ!!」
「何で?あの人毎日バイトにいるわけでしょ?」
「ま、毎日って…。まだ二日しか知らないけど。」
「でもさ、だったら真夕のこと名前で呼ばないでしょ。彼女とうまく行ってない証拠だよ!」
そうなの…かな。
「てかさ!彼女も同じ大学の人なんじゃない?王子のこと探してみようよ!」
「ええ!?」
突然の提案。
ちゃっかり王子呼びが定着しつつある中、アクティブな友達によって、私は涼くんを探すことになってしまった。