L*O*V*E
「うわ…超綺麗な人……お似合いカップルって感じ。」



「ちょっと、ミキ!真夕の前で、そんな…」




「あ、いいのいいの。たぶん相手、知ってる人だし。」



失恋した哀れな女になりたくなくて、友達の前で気丈に振る舞う私。





だけど本当は、ショックだった。




相手が知らない人だったらよかった。





よりによって、二人とも同じバイト先で、同じ大学で。





「知ってる人って…まさかあの彼女も同じバイト?」



「うん。めっちゃ優しい人なんだ。だから本当、あの二人お似合いなんだよ。あー、何かスッキリした!!」






…全然スッキリしてないくせに。





今日のバイトが、今すでに憂鬱で仕方がない。


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