L*O*V*E
「ぎゃああーっ!!」




驚きすぎて、手を引っ込めてしまった。




「お前なぁ…もっと色気のある声出せないのかよ?」



先生は呆れた様子で私を見るけど…




「せっ先生がいきなりあんなことするから!!」




私は顔も赤くなってるだろうし、心臓もバクバクで倒れそうだった。




だけど、ドS講師は簡単には許してくれない。





「あんなことって?」




「………はい?」




「あんなことって何だよ?俺なんかした?」





しらばっくれるつもりかっ!!




「だってさっき…」





「さっき…何?言わなきゃわかんねぇよ、凛。」





何だか泣きそう。




いじめられてるからじゃなくて…




先生が私の名前を覚えてくれてることに感動して。




少し涙目になってしまったかなと思いつつ、先生を見た。



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