L*O*V*E
「…直人。」




凛も恥ずかしいのか、うつむいたまま呟く。





「………着いたぞ。」



そんな凛の頭をポンとさわる。




「えっ?あ、海…キレイ!」





窓から見える海に、目を輝かせる凛。





運転試験場を出た時はまだ明るかったが、今はもう陽が沈んで星空が見える。





「凛…上見て。」





「上?何も見えないじゃん。」




車の天井を見上げながら首をかしげる凛。




俺はスイッチを押し、サンルーフを開けた。




「えっ、天井開いた!!すごーいっ!星空が見える〜!」




サンルーフを開けただけでと大はしゃぎの凛。




そんな純粋な凛に、悪魔の囁きを放つ。




「シート倒したら?寝転びながら星空見られるぞ。」




すると、純粋で汚れなき凛は…




「うんっ!そーする!」



言われるがままにシートを倒し、星空を見上げ喜ぶ。




俺も運転席のシートを倒し、横になる。






そして…



「凛…」



「何?……んっ…!」




星空に心奪われていた凛に、キスをした。


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