L*O*V*E









「…直人に出会えてよかった。」





俺の腕の中で、独り言のようにそう呟いた凛。





当たり前のように俺を求めてくれる。





俺を必要としてくれる。






別に今までだって、数々の恋愛をしてきた。





それなりに、ちゃんと付き合ってきたつもりだ。





だけど今までの彼女たちには、本当の自分をさらけ出すことができなかった。





いつだってずっと“優しい俺”を演じ続けていた。





だから、凛と出会ったあの日…




思わず素で接していた自分に、自分で驚いていたんだ。



< 124 / 180 >

この作品をシェア

pagetop