L*O*V*E

「ね、何考えてるの…?」





ピタッと俺にくっつきながら、上目遣いで見つめてくる凛。





「んー…車の中でこんなことしちゃったら、俺これから毎日車乗る度に、お前のこと思い出しちゃうじゃん。どうしてくれんの?」




からかいがいのある凛。




どんな反応を見せるか知りたくて、こんなことを言ってみる。




すると…




「…思い出せばいい。ずっと私のこと想っててほしいもん。すっごいキレイな生徒さんと車で二人っきりになっても、変な気起こして欲しくないもん!」





照れるかと思いきや、プンスカ怒り出した凛。




…こうやって素直に感情を見せてくれることが嬉しいし、安心できるんだよな。





だから、たまにはご褒美の言葉でもやろうかな。





「凛…」




「ん?なあに?」




素っ裸の凛を、ギュッと腕の中に抱きしめる。











「…愛してるよ」







【おわり】



< 125 / 180 >

この作品をシェア

pagetop