L*O*V*E
私は、沢北瑞穂。
この学校の教師。
図書室の椅子に腰掛けてぐっすり眠る、学ランの彼。
私は教師でありながら、彼に恋をしてしまったのだ。
出会った、その日に。
「おーい。」
声をかけてみるけど、熟睡しているのか目を覚まさない。
彼は、相澤陽。
歳下だけど、私よりもはるかにしっかりしている彼。
教師と生徒の関係である私たち。
まもなく彼は卒業するけれど、それまでは付き合うこともせず、教師と生徒でいようと言ってくれた。
「卒業まで、あと3日だね…」
学校で会えないのは寂しいけど、でも…ようやく彼氏と彼女としてあなたと向き合える。
そう思いながら、再び彼を見る。
そう言えば…寝顔見るの、初めてだ。
整った顔立ち。
長いまつげ。
綺麗な唇……
…って、私何考えてるの!?