L*O*V*E

おじさんをからかってる…?




…なんて思うことはなかった。





紗英の顔を見れば、どんな想いでその一言を呟いたかがわかったから。





冗談になんて、できないよ。





「…こんな歳でも、そうやって煽られれば男はいつまでも野獣と化すよ。…いいの?」




「部長が野獣なんて嘘。いつもそんなこと言ってるけど、部長のキスは優しいから…」





恥じらいながら呟く紗英の言葉に、俺の理性はどんどん失われていく。





「じゃあ…たまには激しいのする?」




「えっ………んっっ!!」




紗英の腰を引き寄せ、少しの隙間もなくなるくらい抱きしめながら、俺はキスをした。


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