L*O*V*E
「ね、健斗。健斗がして欲しいこと言って?」



健斗の腕の中でクルッと健斗の方に向き合う。




「して欲しいこと?」




「うん。これ食べたいとかでもいいし、ここ行きたいとかでもいいし。健斗の望み、いっぱい叶えてあげたい。」



そう言うと、私を抱きしめたまましばらく考え込んでいた健斗。



そして、パッと私から離れて、にこっと微笑みながら言った。




「じゃあ、由奈が俺に甘えて。」



「えっ?」



「今まで我慢させてきただろ?だから、由奈のワガママいっぱい聞いてやりたい。それが、俺のしたいこと。」




結局、いつも私がたくさん愛をもらって幸せにしてもらってる。



健斗はどこまでも優しい人。




「じゃあ…今日泊まってって。」



「うん。……あとは?」



色っぽい声色に変わった健斗の首に、腕を回す。



腰をぐいっと引き寄せられる。







「…いっぱい、甘えさせて………」


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