L*O*V*E
その瞬間、パチンとブラのホックが外され、締め付けから解放されると…




健斗の大きな手で、胸を愛撫された。




「…あっ……」




全身が痺れるほど、感じてしまう。



すでに気を失いそうになりながら、ふと思う。




そっか。



もう、時間を気にしながら身体を重ねなくてもいいんだって。



朝までずーっと健斗と抱き合っててもいいんだ…って。




「あっ…け、んとっ…」



「ん?何…?」



懸命に健斗の名前を呼ぶと、愛撫をやめて、私の髪をなでなでしてくれた。




「…朝までずっと、健斗とくっついていたい………」



健斗は一瞬目を見開いた後、フッと笑った。




「そんなの、当たり前だろ。」



今まで“当たり前”ができなかったけれど、今はできる。



「由奈からキスして…」




そう呟いた健斗に、初めて自分から濃厚なキスをした。

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