L*O*V*E
「だ、だって……んっ…」
後ろから抱きしめられたままのキス。
ブラウスのボタンを一つずつ外されながらのキス。
自分のスーツを脱ぎながらのキス。
ブラのホックを外されながらのキス。
絶えずキスをしながら、お互い生まれたままの姿になり…
そのまま浴室へと移動する。
入浴剤の香りが広がる湯船に浸かりながら、再びキスをする。
キスのチュッて音が、浴室内に響く。
キスだけで、溶けてしまいそう。
すでに身体の力が抜けてしまって、健斗に寄りかかりながらキスを受け入れる。
頭がぼーっとしてきた時、健斗が胸の膨らみにキスをして、全身にビリっと電気が走り、身体がのけぞった。
「あっ…!」
自分の声が浴室内に響いて、いつもより大きい声が出ているような気がして恥ずかしい。
口元を手で覆うと、健斗が耳元で囁いた。
「声…我慢しないで。」
「でも……あっ…ん……!」
健斗は優しくて意地悪だ。
王子様のように囁きながら…
私の敏感なところにわざと触れてくるんだから。