L*O*V*E
「いつも送ってくれてありがとう。」
「俺がしたくてしてることだから、お礼なんて言わなくていいよ。」
バイトを始めてしばらくして知ったこと。
桜はかなりモテる。
ゆえに、ナンパされる率が半端じゃない。
バイトの帰りの夜道を一人で帰らすなんて、当然出来るはずがない。
大体、今日だってナンパされてたし…
「……涼?」
「え?あ、ごめんごめん。何?」
ハッと我に返り、桜を見ると…
彼女の頰も桜色をしていた。
「あの…よかったら、お茶でも…どう…?」