L*O*V*E
「…桜。」
両手で顔を覆ったままの桜を、そっと抱きしめる。
「涼…?」
「ヤバイ…今、俺たぶん顔真っ赤。嬉しすぎて…泣きそう。」
そう言って、桜をもっと強く抱きしめる。
「嬉しい…?」
「嬉しいよ。ヤキモチ妬いてくれたんだろ?いつも俺ばっかりヤキモチ妬いてるもんだとばかり思ってたからさ。」
すると、桜の顔を覆っていた手の平が、俺の背中に回される。
「真夕ちゃんは、最近入ったばかりだから、馴染めてるかどうか心配で気にかけてただけ。あの子も、俺のことなんてなんとも思ってないよ。」
「………うん」
桜がギュッと、回して腕に力を入れる。
ダメだ…
もう、限界。