L*O*V*E
その日は、無我夢中で彼女を抱いた。




彼女も、そんな俺に応えるように、必死にしがみついてくれた。




「好きだよ、桜。」




「わ、たしも……っ…あっ…」




ベッドのスプリングの軋む音と共に、言葉で、身体で、桜を責め立てる。




桜がいてくれれば、他に何もいらない。




今はまだ言えないけど、社会人になって、ある程度収入が得られるようになったら、その時は結婚しようと言いたい。




そんなかけがえのない人に出会えた喜びを噛み締めながら、この日はただただ、桜を愛し続けた。




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