L*O*V*E
「え?あ、うん。」
「では、お店の前で。」
そう言って真夕ちゃんはお店に出て行った。
やっぱり、何か悩みなのか?
大学のことか、バイトのことか…
そう考えていたら、桜がトイレから戻ってきた。
「…涼?どうしたの?」
首をかしげる桜。
…ごめん、真夕ちゃん。
俺にとって、何よりも大事な桜だから、彼女が不安に思うような隠し事はしたくないんだ。
「今、真夕ちゃんから、帰り時間あるかって聞かれた。何か悩んでるみたいだった。」
すると、桜はふわっと微笑みながら言った。
「話…聞いてあげて。」