L*O*V*E
「うん。…ありがとな、桜。」
俺の呟きに、もう一度微笑んで、桜は更衣室へ入って行った。
俺には俺で、やれることをやろう。
真夕ちゃんの悩みを解決できなくても、共感くらいはできるかもしれないし。
そんな俺を見守っててくれる桜のためにも、彼女にとって良き先輩でいなければ。
そんな意気込みをして、俺もすぐバイトに入った。
そして、あっという間に日は暮れ…
バイト上がりの時間になった。
急いで着替えて、店の前で真夕ちゃんを待つ。
「…涼さん、お待たせしました。」
すぐに、真夕ちゃんがやってきた。