L*O*V*E
「相澤…凛。」




その声に振り返ると、生田先生が真顔で立っていた。




まだ、一応私の名前呼んでくれるんだ。





「…乗って。」




「あ…はい……。」





き…気まずすぎる。





どんよりした空気のまま、車を発進させた。




いつものように、とりあえず教習所内を一周し、元の位置に戻り停車したところで…








「お前さぁ…何なの?」




先生の“S”が開花した。







「な、何がですかっ…」




「キャンセルに決まってんだろ?大体、なんで逃げた?」




なんでって…




「…そんなに言わせたいですか?」




酷い…人の心の中、エグろうとしてる!!




悔しくて、キッと睨みつける。


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