L*O*V*E
その副担任のことが気になりつつも…




授業が終わった瞬間学校を出て、真っ直ぐバイト先の居酒屋に向かう。




「おぉ、陽!!お前がバイト入ってくれると助かるわぁ。今日もよろしく!!」



バイト先の親父に信頼されてる俺は、週4でバイトに入っている。




いつものように、客に注文された酒をどんどん作っていった。






数時間後。





…おかしい。



今日はやたらビールばっかり注文が入る。





どんな呑んだくれが来てんだと、ため息をつきながらカウンターを覗くと…




あいつ…副担任の…?




「どうした?陽。」




手が止まっている俺に声をかける親父。




「カウンターのあの人、産休に入った先生の代わりに、今日から俺のクラスの副担任として来た先生なんすよ。」




「あの姉ちゃんが?あの姉ちゃんスゲーぞ。もうビールばっかり何杯飲んだか…」




そう言う親父の隣で、俺はもう一度彼女を盗み見た。


< 27 / 180 >

この作品をシェア

pagetop