L*O*V*E
そして、翌日。



「おはようございます。今日から朝のホームルームは私が進行するので、よろしく。」




瑞穂…いや、沢北先生が颯爽と教室に入ってきた。




クラスの男子たちの熱視線を物ともせず、淡々とホームルームを進めている。




「それじゃあ、出欠を取りますね。…相澤くん。」




「はい。」




一瞬だけ、目が合った。




でも、それ以上はない。




昨夜、俺の腕の中で乱れていた彼女とは別人のように、瑞穂はちゃんと“先生”をしている。




だから俺も…




卒業までは、ちゃんとあなたの“生徒”でいるよ。




だから、卒業したら…











…それは、またその時に。









【おわり】


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