L*O*V*E
「そいつ、見てるといつも一生懸命でさ。その姿に俺はいつも元気をもらってるんだ。」
てことは、同じ職場か…。
私も知ってる人なんじゃん。
…そんな嬉しそうに話さないで。
「必死に仕事に食らいついて真剣な表情で、でも昼休憩になって同期と笑いながら話してる姿見ると、すっげーいい顔してて…」
ダメだ、部長の顔が見れないよ。
「今日もさ、会社に戻ってきた理由をあんな風に言ったけど…もしかして会えたらなって思ったんだ。」
同じ会社だけじゃなくて…もしかして、同じ部署…?
もう、消えたい…
そんな風に、部長の話をうつむいて聞いていた私に、突然影がかかった。
パッと顔を上げると、部長が目の前にいて…
「俺より20も歳下を好きになるなんて、思ってもみなかった。」
「………え?」
聞き間違い…じゃないよね?
「瀬尾。」
「は、はいっ…」
状況が理解できてるようなできてないような最中に、部長が言った。
「俺は、お前が好きだ。」