L*O*V*E
好き…?
部長が…私を……??
う、嘘…!!
「わ、私もずっと好きでし…」
「知ってる。」
「………へ?」
私も一世一代の大告白をしようとしたのに…
知ってる、とは…??
「瀬尾のことよく目で追ってたら、なんとなくお前も俺のこと好きなのかな?とは思ってた。でも、さっきので確信した。」
さっき?
オフィスで話してた時のことかな。
「特にそんなそぶりは…」
「え、あれ天然なの?お前、好きですって顔に書いてあるくらい、一喜一憂してたじゃん。俺が独身って知って、すごく嬉しそうだったしな。」
そう言って、ククク…と肩を揺らして笑う佐伯部長に、私の顔はカァッと熱くなる。
「…でも、そういう素直なところに、俺は惹かれたよ。こんなオヤジでも、まだ誰かを好きになることができた。」
「部長…」
さっきよりもっと、影がかかる。
それと同時に、目を閉じた。
直後に唇に感じた、柔らかな温もり。
「…紗英。」
「部長……好きです。好き…大好き…。」
名前で呼ばれて、気持ちがどんどん溢れ出してくる。
「…知ってる。」
そう呟いた部長から、二度目のキス。
見つめるだけの恋でいいやって思ってた。
それがまさか、叶うとは。
「紗英、帰ろっか。」
「はいっ!!」
自然に繋がれた手。
この手は絶対に、離さない。
そう思いながら、ギュッと握り返した。
【おわり】
部長が…私を……??
う、嘘…!!
「わ、私もずっと好きでし…」
「知ってる。」
「………へ?」
私も一世一代の大告白をしようとしたのに…
知ってる、とは…??
「瀬尾のことよく目で追ってたら、なんとなくお前も俺のこと好きなのかな?とは思ってた。でも、さっきので確信した。」
さっき?
オフィスで話してた時のことかな。
「特にそんなそぶりは…」
「え、あれ天然なの?お前、好きですって顔に書いてあるくらい、一喜一憂してたじゃん。俺が独身って知って、すごく嬉しそうだったしな。」
そう言って、ククク…と肩を揺らして笑う佐伯部長に、私の顔はカァッと熱くなる。
「…でも、そういう素直なところに、俺は惹かれたよ。こんなオヤジでも、まだ誰かを好きになることができた。」
「部長…」
さっきよりもっと、影がかかる。
それと同時に、目を閉じた。
直後に唇に感じた、柔らかな温もり。
「…紗英。」
「部長……好きです。好き…大好き…。」
名前で呼ばれて、気持ちがどんどん溢れ出してくる。
「…知ってる。」
そう呟いた部長から、二度目のキス。
見つめるだけの恋でいいやって思ってた。
それがまさか、叶うとは。
「紗英、帰ろっか。」
「はいっ!!」
自然に繋がれた手。
この手は絶対に、離さない。
そう思いながら、ギュッと握り返した。
【おわり】