L*O*V*E
午後11時。
彼女の寝顔を見ながら、ワイシャツに袖を通し、ネクタイを結ぶ。
激しく求めあって、お互い愛し合って…
それでも、このままずっと一緒にというわけにはいかないんだ。
「…健斗?」
「由奈、起きたのか。」
「そっか…もう時間………だね。」
時計をチラッと見て、悲しい笑みを浮かべる由奈。
そんな由奈を抱きしめる。
「ダメだよ健斗。早く帰らなきゃ…」
「…もう少しだけ。」
さっきまであんなに激しく求めあったのに、まだ足りない。
このまま、こうして抱きしめていたい。
できればこのまま、ずっと一緒にいたい。
そんな数々の想いを胸の奥底に押し込めて、彼女を離す。