L*O*V*E

翌朝。




会社に着き自分のデスクに座るなり、由奈の様子を盗み見る。




いつもと変わりなく、パソコンに向かって仕事に没頭している由奈。




……抱きしめたい。



今すぐキスしたい。




どうして…どうして、由奈ともっと早く出会えなかったんだろう。




「どうした？北原。」




「えっ？ああ、すいません部長。」




パソコンもつけずにいたからか、佐伯部長が心配そうに顔を覗き込んできた。




「大丈夫ならいいけど、今日から忙しくなるからなぁ。覚悟しとけよー！！」




そう言ってニカっと笑って去って行く部長。




今日から忙しくなる？




何かあったっけ。





その理由を知ったのは、それから10分後のことだった。