L*O*V*E
「改めて、今日から4人で新プロジェクトのために頑張っていこう。早速資料に目を通してもらおうかな。」
4人では広すぎる第二会議室に、固まって座る俺たち。
「部長、なんで私たちなんですか?北原課長はわかるけど…」
瀬尾が遠慮がちに部長に話しかける。
つーかこの二人、付き合ってんだよな?
そんな雰囲気、全然感じられな…
「言わせたいの?紗英。そんなの、俺の独断と偏見。お前と一緒にいたいからに決まってるじゃん。」
……発言撤回!!
バリバリ付き合ってます、この人たち。
瀬尾、めっちゃ顔赤いし。
由奈まで真っ赤になってるし。
「ぶぶぶ部長っ!!課長がいる前でそんな…」
「いいじゃないか別に。どうせ岬は知ってるんだろ?北原にバレたって問題ないだろ。大体、紗英はどうしてそんなに隠したがるんだ?」
佐伯部長って、こんなキャラだったんだ。
「そういう訳だから北原、俺と紗英が多少ラブラブしてても、目つむってくれよな〜。よろしく!!」
そう言って爽やかに笑う部長。
そんな部長に、今度は由奈が問いかける。
「部長、紗英はわかるけど、私がメンバーに選ばれた理由は一体?」
その言葉に、俺も瀬尾も部長を見た。