片恋スクランブル
気付くと、ベッドに仰向けに寝かされていて。
御園生さんからのキスは、まるで噛みつくみたいに、濃厚なものへと変わっていった。
「舞夏……」
「御園生さん……ッ……」
そして……お互いの名前が熱を帯びて、唇の間からこぼれていった。
長いキスのあと、御園生さんの指が、私の下着に触れ、素肌が露になる。
「……いいの……か?」
頷くのが、精一杯だった。
もう、まともに答える余裕もなかった。
熱くて。
意識まで溶かされそうで。
好き。
御園生さんが好き。
私は、御園生さんを好きなんだ。
どうして今まで気付けなかったんだろう。彼をこんな風に傷つける前に、気付けたらよかったのに……。
彼を傷つけた私には、もう彼のそばにいる資格なんてない。
分かってるから。
今だけでいい……。
彼に触れていたかった。